💡 このページでわかること
- 運用・保守の基本的な意味とシステム開発における役割がわかる
- 「運用」と「保守」のそれぞれの意味と具体的な違いがわかる
- 身近な家のメンテナンスの例えから実際の仕事内容をイメージできる
- リリース後もシステムを支え続ける仕事の重要性が理解できる
システム開発の工程について学んでいると、システム開発の流れについて学んでいると、「運用・保守」という言葉が出てきます。
「システムって、完成して公開したらそこで終わりじゃないの?」と思うかもしれませんが、実は、公開したあともシステムを安定して使い続けるための運用・保守が必要です。
この記事では、IT未経験の方でも迷わずに理解できるよう、身近な例えを使って「運用・保守」の意味や、それぞれの役割の違いをわかりやすく解説します。
まず結論:運用・保守とは?
運用・保守とは、簡単にいうと「完成したシステムが問題なく動き続けるように見守り、手入れをしていく仕事」のことです。
システムはリリースして終わりではありません。安定して動き続けるように守っていく必要があります。この「システムを安定して使い続ける」という重要な役割を担っているのが、運用・保守です。
運用・保守とは?(それぞれの違い)
「運用・保守」とセットで呼ばれることが多いですが、実は「運用」と「保守」では担当する役割が少し違います。
- 運用:サーバーの稼働状況チェックやデータのバックアップなど、日々システムを問題なく動かす作業を指します。
- 保守:発生した不具合の修正、OSやライブラリのセキュリティアップデート対応などの作業を指します。
ざっくり分けると、「運用は、システムを日々安定して動かすための仕事」で、「保守は、不具合への対応や、システムを安全・安定して使い続けるための修正・更新を行う仕事」と覚えておきましょう。
実際どんなことをするの?
運用と保守の違いを表でざっくりと何をする仕事なのかを表にまとめました。
| 運用で行われること | 保守で行われること | |
|---|---|---|
| 目的 | システムを日々動かす | システムを安定して使い続ける |
| 主な作業 | 監視・バックアップなど | 修正・アップデートなど |
| イメージ | 定期的なジョブの実行 | 修理・メンテナンス |
| タイミング | 日常的 | 必要に応じて |
運用・保守を具体例で説明
システムの話だと少しイメージしづらいので、身近な「家」に例えてみましょう。
家を建てたあとの「日々の掃除や定期メンテナンス」のようなものです。 システムを快適に使い続けるために欠かせないプロセスです。

家も建てっぱなしではどんどん傷んで住めなくなってしまうように、システムも手入れをしないとエラーが起きたり、ウイルスに狙われたりしてしまいます。
運用・保守が必要な理由
運用・保守は、ユーザーが当たり前のようにサービスを使える状態を維持するために使われます。
たとえば、ネットショッピングのサイトが夜中に突然アクセスできなくなったら困りますよね。そうならないように、運用チームがシステムの稼働状況を監視したり、保守チームが障害の原因を調査して復旧したりしています。
また、システムは「作って完成」ではなく、リリース後にユーザーの声を聞きながら育てていくものです。ユーザーの要望をもとに使いやすさを改善したり、新しい機能を追加したりする「改善・追加開発」が行われることもあります。
なお、改善や新機能の追加は「保守」とは別に、改修・追加開発として扱われることもあります。
関連する用語
運用・保守について学ぶ際、セットで覚えておくと役立つ基本用語です。
- リリース:完成したシステムを本番環境(実際のサーバーなど)に配置し、ユーザーが利用できる状態にすることです。
- サーバー:システムを動かしたり、データを保存したりしている大元のコンピューターのことです。運用作業では、このサーバーがダウンしていないかをよく監視します。
- バグ:プログラムに含まれる間違いや不具合のことです。保守作業で、このバグを修正します。
- 障害:システムが正常に動かなくなるなど、サービスの利用に問題が発生している状態です。運用・保守では、障害を早期に発見し、原因を調査して復旧する対応を行います。
よくある疑問
Q. 開発チームと運用・保守チームは同じ人がやるのですか?
A. 会社の規模や体制によって異なります。
小さなシステムの場合は、開発したエンジニアがそのまま運用・保守も担当することが多いです。逆に、大規模なシステムの場合は「システムを作る専門の開発チーム」と「システムを安定して使い続けられるようにする専門の運用・保守チーム」で担当者が分かれていることが一般的です。
Q. 運用・保守は未経験でもやりやすいって本当ですか?
A. 運用・保守には、手順に沿って行う作業も多いため、未経験からIT業界に入るきっかけになることがあります。一方で、経験を積むにつれてサーバーやネットワーク、データベースなど幅広い知識が求められることもあります。
まずはシステムを安定して使い続けられるようにする「運用監視」の仕事からスタートし、徐々にシステムの裏側やITの仕組みを学んでいくキャリアプランも人気です。
まとめ
「運用・保守」のポイントを振り返りましょう。

- 運用・保守とは、「システムを安定して使い続けられるようにする仕事」のこと
- 運用は「日々の稼働チェックや見守り作業」
- 保守は「不具合の修正やアップデート作業」
- 家を建てた後の「日々の掃除や定期メンテナンス」と同じで、システムを使い続けるために欠かせないプロセス
システム開発というと「プログラミングで新しいものを作る」イメージが強いかもしれませんが、世の中にあるシステムの多くは、この「運用・保守」によって安全に支えられています。
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